「多種多様な自動車の出現について」

これまでは、おもに日本の自動車界において草分け的な存在であった日産とトヨタについて記載してまいりましたが、高度経済成長期には多様な自動車の出現、一時代を築いた自動車について記載したいと思います。
はじめにとりあげる自動車は、ロータリーエンジンを搭載したマツダのコスモです。通常のエンジンは燃焼室でピストンを上下運動させたものを回転運動に変換するもので、レシプロエンジンと呼ばれています。これに対してロータリーエンジンとは、ピストンのかわりに三角状のものを回転させて、ロータリー一回転で、レシプロエンジンの工程が3回行われるというものです。当然機構的にも複雑でしたが、マツダは6年の歳月をかけ、紆余曲折しましたが、完成させ昭和42年にコスモという名前で独特のデザインの車に積載しました。ロータリーエンジンの実用化としては画期的なものでした。しかし、燃費・排ガス規制等により今は生産されていないのは残念です。
次に、ホンダの自動車についてですが、ホンダは本田宗一郎がバイクのメーカーとして創立した会社です。その後自動車に進出しまして、現在では、日産・トヨタと肩を並べるまでの会社となりました。ホンダは創業者の意思により、会社を私物化しないために縁故採用はせず、実力本意の会社で有能な人材はその能力を発揮できるという風土が強く、そのせいか、バイクから自動車にも進出できたものと思われます。有名な話としては、アメリカの70年代の拝ガス規制で、非常に厳しい「マスキー法」という規格がありましたが、ホンダのエンジンが世界で始めて、この規格をクリアーし、日本の一介の町工場がと、世界中に有名になりました。ホンダからはシビック等、続々と自動者が発売されるようになりました。また、F1レースにおいても、数々の優秀な成績でした、ホンダの社風を感じせられますね。
日産においては、「スカイライン」がこの時機に独特のCMとともに人気車種でした。スカイラインといえば、後方の丸いランプは印象的で、現在のスカイラインにも、その頃のデザインを基調として生産販売されています。また、日産は「フェアレデイZ」と呼ばれる、スポーツカーも発売されました。「走る貴婦人」と呼ばれるような優雅な流線型は斬新なデザインでした。
トヨタにおいても、いまでもマニアがいる「トヨタ2000GT」も発売されました。この車種は限定販売で、中々手に入らないものでした。生産台数は約300台で、いまでもプレミアムのついている自動車です。この「トヨタ2000GT」に搭載されたエンジンは、戦闘機を生産していた、ヤマハのエンジンだということは、マニアの間では有名な話です。
このように、昭和60年代から70年代にかけては、さまざまな魅力的な自動車が相次いで発表された時代でした。
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